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オリンピック考

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2012-7-11

いよいよロンドンにおけるオリンピックが近いてきたが
最近英国のヨークシャーを尋ねた友人が市民のなかであまり盛り上がっていないのが意外だったと

言っていたがよく考えれば本来オリンピックは都市が主催するイベントであり
必ずしも他の都市の住民が主催都市の市民のごとく興奮しなくても当然といえる。
先日のタイム誌に先進国のなかでロンドンがもっとも貧富の差が激しい都市と
書かれていたが春にも市内で暴動がおきておりオリンピックの開催により
市民の連帯感を強めることが期待されているようである。

とはいってもいまやオリンピックは主催国の全面的支持がなくては成り立たないのも事実であろう。
オリンピックを国威宣揚のツールとして最初に最大限に活用したのはナチスドイツによる1936年の
ベルリンオリンピックと思われる。強力かつ整然とした組織力と自国選手の活躍によって世界に
第1次大戦の敗戦よりの復活ドイツの国力を見せ付けた。
そして第2次世界大戦により中断された後、ロンドン、ヘルシンキ、メルボルン、ローマを経て
満を持して初の東洋におけるオリンピックを1964年に開催したのが東京、というより復興した日本であった。
このイベントには日本国中の政治家、知識層、企業家、サラリーマン、労働者、そして一般市民が誇りを持って
世界から選手を向かえ、世界の注視を浴びたのである。当時開催日近くなっても全都、スタヂアムや高速道路、
一般道路の工事が続き外国のジャーナリストたちから間に合わないのではないかと疑問視されたとき戦前から
日本に在住しているドイツ人ビジネスマンがいや日本人は絶対すべて時間通り完成するといったのを私は
今も記憶している。そして24年後1988年にソウルで国力をあげたオリンピックが開催されこのイベントを機会に
韓国の経済もメージャーリーグを目指すこととなった。

さらに20年後2008年、これまた国の面子をかけた北京オリンピックとなりこのイベントをバネに、ついに中国は
世界第2の経済大国に駆け上がったのである。さらに2016年に新興国のトップランナーとしてブラジルの
リオデジャネイロがオリンピックの開催国に決定している。このようにいまやオリンピックは歴史的に
新興勢力のひのき舞台となってきたように見える。
このような背景のもと、2020年の開催国にトルコのイスタンブールが立候補しているがこの都市は
西欧と東洋にまたがる唯一の大都市でありまたイスラム教徒としてキリスト教徒ともっとも接点の近い
国であることからあまり積極的な立候補の動機にかける東京はいまさら邪魔立てすることはないように思われる。

さて2016年のリオにおけるオリンピックよりゴルフが正式種目となったことは喜ばしいがすでに
4大メージャー、ワールドカップ、ライダーカップなど世界のトップ選手の戦う場所は豊富であり、
その意味でワールドカップや欧州選手権、中南米選手権といいたメインイベントに比較して
あまり重視されていないオリンピックでのサッカー、そして同じくウインブルドン、全米オープン、
全仏オープン、全豪オープンの陰に隠れて影の薄いオリンピックでのテニスの例を見ても
オリンピックのゴルフが世界的に認知されるのにはある程度年月を要するのではないかと思われる。