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ガラパゴス化進行の日本のゴルフ(そしてサッカー、テニスも?)

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2016-6-27

数十年前になるが在籍していた企業があるプロテニストーナメントのスポンサーをしていた。
大きな試合ではないので海外のスター選手はいなかったが、
多くの若い外国人選手が参加しており彼らは文字通りハングリーで、こちらで提供する食券(カレーライスが多かったが)を一枚でも多くほしがった。

準準決勝あたりになると日本人選手はほとんど姿を消し、食券で食いつなぐ選手ばかりになっていた。
負けてもけろりとしている日本人選手がなぜか高価な外車に乗っているのが不思議であった。

プロゴルフも男女ともに毎試合トップ10には半数以上外国名がならび、従って優勝もほとんど彼らの手に渡ることになっている。

なぜ日本のレベルが低いか(賞金はハイレベルであるが)を検討するためにまず韓国のアマチュアゴルフ育成システムを取り上げたい。

韓国は最高レベルの選手育成のため”常備軍“を作っている。
内訳は男女とも中学生各11名、高校生各13名、大学各3名プラス国家代表15名を選抜、毎年2か月以上の合宿を行っている。
彼らのために多数のコーチが付きもちろん宿泊、プレイはフリーである。
彼らが期待通りのレベルアップをしない場合、選手の入れ替えがあるため必死の努力が求められる。このステップを経て海外のトーナメントに出場するとき彼らは技術的、精神的に十分に戦える準備が整っているのである。

また最近米国のPGAツアーには多くの欧州、豪州の若い選手の活躍が目立つが彼らのほとんどが米国の大学の奨学金によって強豪チームに所属し、NCAA(全米学生選手権)に参加し好成績をあげてからPGAツアーでプレイしており、彼らも技術的、精神的にこの時点で十分なレベルに達している。
日本人でこの過程を経てPGAツアーに参加したのは今田選手のみであるが、今後若い日本人ゴルファーが米国PGAツアーで成功を望むなら今田選手のごとくまず米国大学チームで英語をマスターするとともにレギュラーとしてNCAAに参加する実力を身に着けることが前提になろう。

昨今、サッカーが野球とともに国民スポーツとなった感があるが国際的に見てBクラス、あるいはCクラスの域を出ていない。
一方、先日のタイムマガジンでは中国の国家戦略として習近平主席の主導によるサッカー強化案を報道しているが彼らの意図は世界的に見て圧倒的人気を誇るサッカーにおいて最強国になることである。
まず2026年FIFAワールドカップの主催国(もし2022年のカタールの主催決定が不正行為で取り消されれば2022年も念頭に入れて)を目指し加えて優勝も狙うという雄大な計画である。

そのため少年たちのため全国にサッカースクールの設定を開始している。
例を挙げれば広東のエバーグレイスフットボールスクールは2800名の生徒のため、24名のスペイン人のコーチがマドリッドスタイルのサッカーを叩き込んでいる。
また中国サッカーリーグCSLはこの冬、欧州選手招待のため3億ドルを支払い世界サッカー界を驚かせた。この額は世界どのリーグより大きい。

その結果、高額の契約金に誘われて世界的な選手も続々とCSLに参加しており、いままでアジアで日本、韓国、北朝鮮の陰に停滞していた中国サッカーが近い将来我が国サッカーを抜き去り国際的に存在感を示すことは確実と思える。

我が国が韓国のゴルフや中国のサッカーのような国家的戦略による振興が無理とすれば当面、錦織選手、松山選手のような天才児の奮闘に頼るしかないであろう。
としても愚痴になるがせめて日本のゴルフコースで開催される試合には日本人が地元の利を生かし、かつ自尊心をもって優位に立ってほしい。